真船様
薪ストーブを入れたきっかけ
私たち夫婦には、若い頃より将来に向けてささやかな夢がありました。
広い庭と暖かな家、年老いても楽しめるよう趣味を持つこと。そんなことを想いつつ、1998年に入り新しく家を建てなおすことになりました。
新築にあたり、まず冬でも暖かく過ごせるよう南向きの陽当たりのよい間取りを考えました。
しかし、ここ西郷村は真冬になると日中でも気温がマイナスになることが多く、
朝の気温がマイナス7℃以下になる日も少なくありません。
夫婦でいろいろ構想を練っていると主人が薪ストーブの設置を提案してきました。
実は以前より薪ストーブに憧れ、いろいろ調べていたようです。
空気がクリーンで臭いもなく、陽だまりのような温かさがとても魅力的なこと、いっきに家造りの構想が決まり、知人を通じてアルパインさんを紹介してもらいました。
アルパインさんを訪ね、薪ストーブの設置についていろいろと説明を受け、薪ストーブも見せてもらいました。
数ある薪ストーブの中で目にとまったのが気品を感じる赤いストーブのアンコールでした。
薪ストーブって楽しい
薪ストーブは暖房機でありながら、
ちょっとした調理にとても便利、常にやかんにお湯があり、
焼き芋や煮物も良く作ります。
里芋の好きな主人は大きな鍋にいも煮を作り、孫に「ジイジイの料理だ!」と言って食べさせています。
また、ドライフラワーや押し花作りに最適、
乾きが早くきれいに仕上がります。
押し花体験のお客さんからもここはいつも暖かく気持ちがよいと好評です。
薪の調達
幸いにも、わが家は里山の自然環境に恵まれた所、畑や山も所有しているので、
薪は何とか調達できています。
薪をしっかりと乾燥させるため手作りで薪小屋も作りました。
家が完成するまでに2年間かかりましたので、
その間に裏山から木を切り出し薪割りをして、火入れの時を待ちました。
心配なこと
薪は調達できていますが、夢中で薪割りをする主人です。肩や腕の痛みに悩まされることが多くなりました。
息子の助けもあり、今のところさほど心配はしていませんが、将来は薪割機の購入を考えています。
メンテナンスは
時々アルパインさんにお願いしますが、ほとんどのメンテナンスや煙突掃除は主人が楽しみながら行っています。
今まで使ってよかったこと
わが家では10月から4月末まで薪ストーブを使います。ほかのストーブならこうはいきません。
部屋が暖かい。このメリットはたくさんあります。洗濯物が早く乾く、乾燥対策が必要な分、夏場に以前ほど部屋の湿気に悩まされることが少なくなりました。
それにガーデニングが好きな私たちにとって嬉しいのは寒さに弱い植物を家の中で冬越しさせたり、花を咲かせて楽しむことができることです。
薪ストーブを考えている方々へ
薪ストーブを購入するにあたり、信頼と実績のある業者さんを選ぶこと。
薪は充分に乾かして使うこと、充分に乾かすためには、戸外に長い時間置くわけですから。薪に虫が入ることがあります。
わが家では主人が50cm×60cmくらいの木箱を手作りし、大きな布をかけています。カメムシが飛び出ることが少なくなりました。
また箱には30本くらいの薪が入りますので、寒い冬、外から薪を運ぶ回数も少なくてすみます。
わが家の暮らし
現在私たちは以前勤めていた職場を早期退職し、第2の人生を歩んでいます。
主人は庭園管理士やガーデニングコーディネーターのほか、
必要とされる資格を身につけ、オープンガーデンを開いています。
花の見ごろは4月から10月くらいまでですが、春は山野草がメインでクマガイソウやえびねらんがたくさん咲きます。
5月から6月頃にはハーブ類やバラなども見ろとなり、8月には池にハスの花が咲きます。
秋にはどうだんつつじやもみじなどが色どりを添え、
口コミで年々見学者の数が多くなっています。
オープンガーデン内に作品の展示スペースがあります。
お出でください、お待ちしています。